読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

座禅草自生地(秩父市荒川日野)

天然記念物

秩父市の天然記念物に指定されている座禅草は、サトイモ科の多年草である。

 

環境省レッドリストには掲載されておらず、近縁新種のナベクラザゼンソウが絶滅危惧II類(VU)とされている。

埼玉県のレッドデータブックには、絶滅危惧IB類(EN)に分類されている。それによれば、(以下引用)

確認個体数は100 を超えない。2005 年以前には4 件の報告があり、2005 年以降に6 件の報告がある。販売目的の採取もあり、個体数減少の一因となっている。湿地開発、管理放棄、自然乾燥化などが、減少の要因として考えられる。(引用ここまで)

 

秩父郡内では、他に横瀬町芦ヶ久保の松枝地区に2カ所ほど保護地がある。

 

秩父市荒川日野にある自生地までは、国道140号線の荒川中学校入口交差点を南へ。寺沢川に沿って南西の道をとり、山翠荘という民宿を目指す。宿の前に数台分の駐車場有り。

山翠荘で管理人さんに入場料として300円を支払い、歩いてすぐの所に、囲いによって保護された自生地がある。

f:id:x-1:20170307115801j:plain

f:id:x-1:20170307115810j:plain

時期として早すぎたようで、まだ2,3株しか見られなかった。もう少し暖かくなる3月下旬くらいが良いのかもしれない。

座禅草とはよく名を付けたもので、暗紫色の仏炎苞が岩窟に、中の肉穂花序が禅を組んだ僧侶のように見える。

この草の類縁種は、北米ではSkunk Cabbage(スカンクイモ)と言われるように、大変な悪臭を放つ。それでもサトイモ科であるから、地方によっては救荒食物にするというからすごい。

 

古書では、小野蘭山『本草綱目啓蒙(13巻)』に、海芋(ミズバショウ)の一種として、座禅草を次のように紹介している。(以下引用)

 

ザゼンサウ、一名ダルマサウ、牛ノミヽ(藝州)ト云アリ。花ノ形達磨ノ坐禪ノ狀ニ似タリ、故ニ名ク。春花ヲ開ク。紫黒色、天南星ノ花ヨリ𤄃ク短ク、長サモ相侔シ、中ニ蕋アリ南星ノ如シ。葉ハ海芋ヨリ短ク、𤄃シ。(引用ここまで)