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2016年夏の旅(11日目)備中松山城

城跡 寺院

9月3日。曇り。11日目は朝からかなり蒸し暑い。
皆生温泉には今度はゆっくり来たい。温泉津もそうだけど、1泊だけじゃもったいなかった。

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米子駅を09時22分発の伯備線・特急やくも10号に乗り、11時04分備中高梁駅に着。
駅前の案内所で、松山城の中腹まで行く乗合タクシーに便乗させてもらえないか聞いてみるが、けんもほろろに断られ、歩くことに。
高梁の町で昼食をとり、12時半、いざ登山開始。

備中松山城

 

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備中松山城は標高約430mの小松山という山の頂上にあるので、歩いて行くにはそれなりの覚悟と体力が必要である。

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40分ほどで城域に到着。

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大河ドラマ真田丸』のオープニングに登場したという石垣。

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国指定重文の三の平櫓東土塀。

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国指定重文、現存天守としては最も高地にある備中松山城天守閣。左下に出入り口がある。

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おやつに町で買った「ゆべし」。

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天守からの眺め。

藩政時代は、麓に「御根小屋」を築き、藩主や官僚たちはそこで政務を執ったそうだ。まあ毎日こんな所まで登って仕事ができるわけがない。他のほとんどの藩は元々あった戦国期の山城を廃城にし、麓に近代的な平城を築いてそこに移ったわけだが、この松山城では歴代の藩主たちが廃城にしなかった。そのおかげでこの城は現在まで残ったのだ。

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天守内部。現地で貰ったパンフレットによれば、1683年(天和三)水谷勝宗により修築されたとのこと。

松山城が廃城にされなかった理由は、藩主となった大名家が次々に入れ替わったことと、おそらく財政上の問題であろう。しかしそのおかげで私たちは、中世以来の山城の全貌を、ほとんどそのままの形で知ることが出来るのだ。有り難い「もったいない」精神である。

 

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これも国指定重文の二重櫓。

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二重櫓。

登山は大変だったが、苦労した甲斐のある素晴らしい城だった。私も今までに様々な城跡を訪ねたが、ベスト10には確実に入る。

なお、この「備中松山城」、英語名を“Bitchu Matsuyama Castle”としているため、いわゆる「珍名所」として英語を母語とする観光客に、マニアックな人気を呼んでいるようだ。他ではあまり見かけない白人観光客の姿(女性も複数居た)を、ここでは何人も見かけた。この英語名、わざとこうしたのだろうか。備中は本来、Bittyuuとすべきだと思うのだが。まあしかし、面白いので直す必要は無いと思う。

頼久寺庭園

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山麓にある頼久寺。小堀遠州作の庭園である。

遠州の父、小堀正次が会津征伐、関ヶ原戦役の功により備中松山1万4000石を与えられ、その死後遠江守政一が継いだ。余りにも有名な小堀遠州の事績についてはここでくどくど説明する必要もあるまい。まあ私にも『へうげもの』の作助の印象が強すぎるのだが。

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この庭園については現地で貰ったパンフレットの説明が簡にして要を押さえているので転載する。(以下引用)

蓬莱式枯山水庭園で愛宕山を借景し、白砂敷の中央に鶴島、後方に亀島の二つの低い築山状の島を置いて石を組み、書院左手の山畔に沿ってサツキの大刈込みで青海波を表現した庭園である。鶴島は三尊の石組を中心に周囲をサツキの刈込みで中島景観を表現し、亀島は亀の姿を具象的に表現している。又、山畔のサツキ一植の大海波を表現する大刈込みは、園内最も優れた美的景観を示している。(引用ここまで)

 

高梁基督教会堂

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高梁の町中にあるキリスト教会。県指定文化財。なんと1889年(明治二十二)の建築。岡山県で最も古い教会建築だそうである。

 

16時05分発特急やくも20号で岡山16時38分着。

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岡山で始発の17時23分発ひかり480号に乗る。土曜日の夕方、上り「のぞみ」は超満員だというのに、「ひかり」はガラガラであった。

17時48分、姫路駅着。姫路にて泊。11日目終。