チチブイワザクラの展示(武甲山資料館)

秩父武甲山資料館で、武甲山の山域にのみ生育する固有種であるチチブイワザクラの展示が行われていることを知り、見学に行ってきた。

本当は今日明日と一泊の予定で山に行くつもりだったのだが、明朝に用事が入ってしまったため、行けなくなってしまった。そういう日に限って好天に恵まれるのだ。

秩父にただ行って帰るのではつまらないので、今日は東秩父から定峰峠を越えるルートを行くことにした。

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定峰峠には多くのバイク乗りや自転車乗りが集まっていた。今日はバイクや自転車には本当に最高の天気だ。峠の茶屋の周囲ではまだ桜が咲いていた。

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この峠の茶屋、以前から気になっていた。ここで「小豆すくい」を食べた。

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いわゆるお汁粉の中に、箕の形をした小麦粉のお団子が入っている。このお団子は塩が利いていて、甘い小豆のお汁粉によく合う。素朴な味が素朴な茶屋の雰囲気とマッチしている。500円に値上げされていたが、場所を考えれば安い。コーヒーやうどんにも心惹かれた。次はぜひ、ハイキングの途中にでも寄りたいものだ。

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昼食は定峰峠の峠道を秩父側に下りて、定峰川沿いにあるジェラテリアHANAで。ここのピザとジェラートも美味かった。また秩父で良い店を見つけてしまった。

 

今の時期、秩父羊山公園付近は芝桜目当ての観光客でごった返す。その人波の反対側、羊山公園のもっとも北に武甲山資料館は建っている。資料館の周囲は閑散としていた。

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鉢植えの形で絶滅危惧植物のチチブイワザクラが展示されている。

この清楚な花を咲かせる植物は、武甲山石灰石採取に伴う自然破壊のために絶滅寸前となった。しかし残った自生地が一般人立ち入り禁止の鉱区内に存在するために、盗掘の魔の手から逃れ、かろうじて絶滅を免れているのである。

これも人間と希少生物との関係を考える上で、強い示唆を与える事実であろう。まず巨大な自然破壊が起こり、生物が一気にその数を減らす。そのためそれを保護しようとする動きが出ると、今度はその生物が存在するうちに我が物にしようとする連中が現れ、その種を絶滅に追いやるのである。

こんな光景を私たちは幾たびも繰り返してきた。この鉢植えにされてしまった可憐な花は、生き延びることが出来て幸運だったのだろうか。