読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

光厳寺の大桜(あきる野市戸倉)、幸神神社のシダレアカシデ(西多摩郡日の出町)他

JR五日市線の終点五日市駅を降り、秋川を左手に見て檜原街道を西に進み、五日市の中心部に入ると、正面にひときわ目を引く小山が見えてくる。これが戸倉城山である。

その名の通り、中世にはこの山に城が築かれていた。江戸後期の地誌『武蔵名勝図絵』によれば、戸倉城には中世から戦国前期に小宮氏が、小田原北条氏の武蔵への勢力伸長後は、滝山領を北条氏照に譲った大石定久が在城したようだ。田中祥彦『多摩丘陵の古城址』によれば、その後1590年の小田原陥落時まで、大石氏は戸倉城主として奥多摩・檜原方面と滝山・八王子との連絡役、あるいは甲州武田氏への抑え役を担ったとのことである。

その城山の中腹にあるのが光厳寺である。当地までは、あきる野市の観光情報では徒歩で行くことを推奨しているが、寺の脇に数台分の駐車場は用意されている。しかし寺までの道は非常に急峻かつ狭隘で、桜の時期には見物客が集中するため、土休日に車で訪ねるのは危険だと思う。

f:id:x-1:20160413110700j:plain

f:id:x-1:20160413105359j:plain

大桜は寺の東南側の斜面にある。1993年(平成5)には他の3本のヤマザクラとともに、東京都指定の天然記念物に指定されている。東京都文化財情報データベースによれば

天然記念物に指定されている光厳寺のヤマザクラは、光厳寺の門前の東に向いた斜面地にある4株のヤマザクラです。
畑の先にある一番南の株は、日当たりのよい場所にあって、幹周5.33m、枝張りは東西25m、南北18mを測り、樹齢400年は下らないという都内のヤマザクラとして一番大きな老巨樹です。地元では、「光厳寺の大桜」と呼ばれ親しまれています。
他の3株は、招魂碑の近くのスギの林に隣接して生育し、幹周2.45m、2.75m、2.27mとどれも十分な巨木です。

とのことである。

花は既に盛りを過ぎていたが、ホトトギスと思われる鳥がやってきて、盛んに散り残った花の蜜を吸っていた。斜面に腰掛けて一休みしているような老大樹のたたずまいと鳥たちの食事風景に心が和まされた。

f:id:x-1:20160413105937j:plain

春の光厳寺と城山。

 

光厳寺をあとにして、秋川の河原に降りてみた。

f:id:x-1:20160413115646j:plain

ニリンソウ

f:id:x-1:20160413115747j:plain

ヘビイチゴ

あきる野から秋川街道を南下し八王子市に入ってすぐ西の山に、ミツバツツジの群落があるという話を聞いて行ってみることにした。

f:id:x-1:20160413124408j:plain

今熊神社遥拝殿付近のミツバツツジ

f:id:x-1:20160413124647j:plain

3つの若葉が出てきている。

f:id:x-1:20160413124857j:plain

手前はドウダンツツジ

f:id:x-1:20160413125318j:plain

f:id:x-1:20160413125615j:plain

 

昼食は都立小峰公園でお弁当。その後散策。

f:id:x-1:20160413134612j:plain

ヤマザクラはほぼ散り、ヤマツツジが咲きかけだった。

f:id:x-1:20160413134848j:plain

イチリンソウ。

f:id:x-1:20160413135421j:plain

ニガイチゴ。

f:id:x-1:20160413135532j:plain

イタドリ

f:id:x-1:20160413135613j:plain

フデリンドウ

f:id:x-1:20160413141007j:plain

ツクシ

 

まだ時間が早かったので、以前から気になっていた日の出町のシダレアカシデを見に行くことにした。

f:id:x-1:20160413144525j:plain

近くからでは全体が入らないほど見事な木である。

国指定天然記念物である幸神神社のシダレアカシデについては、

幸神神社のシダレアカシデ - Wikipedia

が非常に詳細で分かりやすい。この一見地味な木がなぜ国指定の天然記念物なのかについてもよく分かる。

f:id:x-1:20160413144437j:plain

曲がりくねった幹。なぜこんな形容を呈すのか。自然の神秘だ。

f:id:x-1:20160413144635j:plain

今がちょうど花の時期だった。紅葉の季節が良いらしいので、また秋に来ようと思う。