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谷川岳(天神平ロープウェイ・ピストン)

都合上、日帰りで行かざるを得なくなった谷川岳。首都圏から日帰りとなると、ルートは限られる。

マイルールでは、タクシー以外の交通機関を利用してもよいとしているので、天神平までロープウェイを使い、天神尾根で山頂まで行き、一ノ倉、茂倉を経て、土樽に出るのが最もよいように思う。

10月16日金曜日。早朝。最寄り駅までの道は小雨模様だった。天気予報では悪くても曇り程度の予報だったのに、幸先が悪い。南の秋雨前線の影響であろうから、北へ行けばあるいは太陽も覗くかもと期待したが、高崎、渋川、沼田と進んでも一向に晴れる気配は無い。

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午前9時、ロープウェイに乗る。紅葉は標高1000mくらいのところまでは降りてきているようだった。ロープウェイから見る景色は1年で最高の時期だろう。しかし曇天なので、いまひとつモノトーンである。

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9時15分。上のほうは雲に包まれ見えない。とりあえず天神尾根で山頂までは行くとして、そこから先はまた様子を見て決めることにする。最悪、ロープウェイ往復ということも選択肢に入れたほうがいいだろう。

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向かいの白毛門、笠ヶ岳も雲の中だ。それより標高の高い谷川からも、眺望は期待できまい。怖いのは降雨だが…。

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10時。熊穴沢避難小屋に到着。紅葉は最盛期を過ぎている。

それより驚いたのが、コースの整備のされ方と人の多さだ。やはり首都圏から日帰り可能な山とコースだけに、平日でも所によっては渋滞が起きるほど。遭難の危険性は格段に減るが、静かな山行を求めるものは別のルートを選ぶべきだろう。こう言っては何だが、他の山とは登山客の質も違うように感じられた。富士山に登ったときに感じたものに近い。

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熊穴沢の避難小屋から先は、森林限界を超え、笹やハイマツ、ツツジシャクナゲなどの低木の群落が続く。しかし眺望はゼロ。前日の15日木曜日は素晴らしい晴天だったらしいので、秋の谷川岳のきれいな写真を見たい方は、ヤマレコなどで10月15日の谷川岳の写真を検索されたらよい。

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10時34分、天狗の留まり場に到着。ここまでは岩場の急斜面の連続もあり、登っていてなかなか楽しいところだ。

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11時15分、肩の小屋に到着。西黒尾根と巌剛新道からのルートと合流する。ロープウェイ駅からほぼ2時間。若干の渋滞に巻き込まれながらであるから、まずまずのペースといっていいであろう。山頂まではもう一息だ。

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11時21分、トマの耳(1963m)に登頂。

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雲とガスで何も見えない。

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11時41分、オキの耳(1977m)登頂。

整備されて至れり尽くせりの登山コースだった。途中、小学校低学年くらいの少年や、二人で165歳という老夫婦ともすれ違った。俺なんかよりよっぽどお元気そうだった。

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ナナカマドの赤い実だけが鮮やか。

山頂で昼食を取る。数日前の冬型気圧配置の日は相当に寒かったらしいが、今日は多少風はあるもののそうでもない。しかしハイマツの枝に水滴が付きはじめた。この霧が雨に変わるかもしれないのが不安である。

とりあえず一ノ倉への稜線に出てみて、様子を見て先へ行くかどうかを考えることにする。

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12時23分、富士浅間神社奥の院。富士浅間講の手はこんなところにまで。

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その先はこの状態だった。

ここでしばし考える。

稜線上は風が強く、この先は濡れると滑る岩場が続き、東側が絶壁でエスケープルートが無い。一ノ倉にたどり着けたとしても、今日は日帰り前提で来ているので、ビバーク装備はなく、水食料も乏しい。そこから中芝新道は最近も遭難者を出した難ルートだ。茂倉からの下山道も距離が長いので、曇天模様だと途中で暗くなる可能性が高い。

残念だが、俺の技術と体力では、ここで引き返すのが賢明というものだろう。それにこの先へ行ったとしても、眺望が無いのでは、ただ行ったという事実が残るだけで、大してメリットがない。

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また来る理由ができたとプラスに考えたほうがいい。天気が良ければ本当にきれいなんだろうなあ…。

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天神尾根から西黒沢。

14時40分、天神平ロープウェイ駅に到着。ロープウェイで土合口へ。そこから徒歩で土合駅

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土合駅から上越線湯檜曽駅へ。有名なモグラ駅だが、上り電車は地上ホームだ。

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上越線上り列車は山腹の線路を通り、山中の湯檜曽トンネルで1周円を描き、手前の鉄橋に出る。下り列車は湯檜曽駅からすでにトンネルの中だ。

湯檜曽温泉で日帰り利用した林屋さんは、丁寧で愛想が良い宿だった。正直俺は温泉には詳しくないのだが、ちょうどいい温度で、ちょうどいい湯質だった。疲れが取れ、よく温まった。今度来るときはここに前泊してもいいな。

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湯檜曽駅下りホーム。SF映画のロケで使えそう。